東急新線、日吉~新綱島~新横浜がトンネルでつながる
新綱島駅と箕輪町を結ぶ「綱島トンネル」工事の様子(3月末)
2022年度下期(同年10月~2023年3月)の開業に向けて工事が進む「東急新横浜線(相鉄・東急直通線)」で、3つあるトンネルの掘削が4月下旬までに終わり、日吉駅から新綱島駅、新横浜駅を経て、相鉄線と接続する羽沢横浜国大駅(神奈川区)まで約10キロが地下でつながりました。
住宅が密集し、地盤の柔らかい場所も点在する港北区内での掘削は苦労が多く、昨年6月に新横浜駅近くの環状2号線上で陥没事故が連続し、翌7月には箕輪町内でトンネル上部にある道路が盛り上がる現象も発生しています。
新綱島駅工事の様子(4月24日)
そうしたなかでトンネルの掘削が完了し、新たに設置する新綱島駅と新横浜駅でも土木工事をほぼ終えて、各設備やレール敷設などの工事に移っている段階です。
開業後は1時間あたり4~6本、朝のラッシュ時間は10本~14本の列車を設定し、東急東横線や目黒線方面へ直通運転を行う計画。相鉄線からの直通に加え、新横浜駅発着の列車も設定される見通しで、日吉駅始発の目黒線列車も一部残る予定となっています。
日吉・綱島と新横浜という港北区内の重要エリアが鉄道でつながることで、利便性がより高まるとともに、相鉄線沿線からの人口流入も見込まれます。